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2022.8.30〜9.4 【仙台写真月間 2022】 阿部 明子「土地をぬう道、ヤトがくる」

2022.8.30 (火) – 9.4 (日) 11:00-19:00(最終日17:00)

私の住まいが建っている崖下にある家はカクエムという。
カクエムは屋号で、角右衛門さんという人が住んでいたのでカクエムという。
オオヤという名前でもあった。
オオヤとは、大家のことで、この辺一体の地主であったということだ。
そのオオヤの末裔がいなくなり、住んでいた家が壊され、整地された。
家の傍らにあった大きな泰山木もニッキも切られて、隠れていた大きな屋敷神だけが残る。

いつか整地された土地に、プルトニウムが降り積もっても
それがあったのだと、だれが説得できるか
私たちがあったのだと、誰を説得しようか
重なった土をぬって、ヤトがやってくる

阿部 明子 Abe Akiko
宮城県小牛田町生まれ、神奈川県三浦市在住
東北芸術工科大学 デザイン工学部情報デザイン学科 映像コース(現映像学科)卒業
おもな個展
2013 「空は青くてもう夕方のようだ」 SARP
2014 「染みだす閾」 SARP
2015 「不在の痕」 SARP
2016 「編ミ景」アートギャラリー杜、仙台
2017 「温室の庭」SARP
2018 「てさぐりのかたち」 SARP
2021 「崖に立つ、ヤトをまつ」 SARP
おもなグループ展
2017 「レウムノビレ」『事象』(湊雅博企画) MUSEE F、東京
2019 阿部明子・是恒さくら展『閾 -いき- を編む』 杉村惇美術館、塩竈
2021 せんだいメディアテーク開館20周年展『ナラティブの修復』 せんだいメディアテーク

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