2025.10.14〜10.19【仙台写真月間 2025】依田 俊哉「沢によりそう鏡の林」
私たちは、一瞬の沢の林を見ているのにすぎない。木々は枝を伸ばし、無数の葉をつけ天空を覆う。
「光ある所に影がある。まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった。命をかけて歴史を作った影の男達。だがひとよ なおとうなかれ、闇に生まれ 闇に消える。それが忍者の運命(さだめ)なのだ 」(アニメ「サスケ」冒頭のナレーションより)
たった今の沢の林が見たい
沢は、数百年以上の時間をかけ、洪水、崩落、堆積などの出来事と安定を繰り返している。植物は,数多くが芽生え,成長し、死んでいく。高木は数十年以上成長を続け、低木やシダは短い命を繰り返してきた。さらに,柴刈りや伐採など人手も加わる。光、地形・地質、水、動植物、人手などの環境要因の中、植物個体は根を張り、光を浴び成長を続ける。死んだ植物体は分解され、次植物の成長に寄与する。
植物は沢に生まれ死んでいく。それは沢でのほんの一瞬の出来事に過ぎない。
依田 俊哉 Yoda Toshiya
1961 長野県小諸市生まれ
1985 宮城教育大学教育学部生物専攻卒業
1991 建設コンサルタントで自然環境調査に従事
1921 東北、長野、紀伊半島、奄美、沖縄にて写真撮影
2023 写真集「琉球弧は島人を乗せてどこへ行く」
2023 ラオス ポンサリー地方にて写真撮影
個展
2021 「LANDSNAP そして森に還る」名古屋市、奄美
2023 「琉球弧は島人を乗せてどこへ行く」石垣市、宮古島市、那覇市、SARP、Gallery Niepce(東京都四谷)
2024 「ポンサリー 雨緑樹林の交接」Gallery Niepce、SARP
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