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2024.10.22〜10.27【仙台写真月間 2024】伊東 卓「ミズクニ」

伊東 卓「ミズクニ」
2024.10.22〜10.27
11時~19時(最終日17時)

宮城で生まれ育った人間として、東日本大震災は言葉にできない何か決定的な影響があったと思う。
地震の数日後から被害の大きな海辺の集落に自転車で写真を撮りに出かけた。自分の生活の先行きも見えない状況だったがこの眼で見たかった。考えるよりも反応する日々の中、心の中に染み込んでくる感情。親和と違和。
自分はこの土地を離れないだろうという確信めいた思いと、土地からの拒絶のようなもの。
思いかえすと極端な感情だが、あの時はそれも仕方がないことだった。
私は主に太平洋戦争時に造られた軍事施設、また炭鉱跡など近代を巡る旅を重ねており、その過程でいつしか周縁という言葉が過ぎるようになった。
災害の被害、取り残された施設の残骸。
周縁は常に最前線であり、また最後尾に甘んじる。
今回の展示では過去に遡りつつ、この先人間がいなくなった後、風景は風景をどのように捉えるのかを想像するものとした。

アーティストトーク
10月26日[土] 18:00 – 19:30
髙橋 親夫 × 伊東 卓 × 工藤 寛之
開始時間になりましたら会場にお集まりください(参加無料・予約不要)。

伊東 卓 Ito Taku

1971 仙台市生まれ
2020 宮城県芸術選奨新人賞受賞
個展
1998 「日没の温度計」エルパーク仙台展示ギャラリー
2001 「あたたかい岸」artspace 宙
2002 「town」artspace 宙
2003 「新town」re:bridge edit
2006 「遠い一群」artspace 宙
2009 「たいら」ギャラリー青城

2011〜2018 「ROOMS Ⅰ〜Ⅴ他」SARP、birdo space(塩竃)
2020〜2023 「光の穴 Ⅰ〜Ⅲ」SARP
グループ展・企画展など
2011 二人展「311 以降」gallery COEXIST
2012 「東北より」ニコンサロンbis 大阪
2022 「光の穴」秋保の杜佐々木美術館&人形館

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