城田 清弘展『 フラットハウス／生活 』（仙台写真月間2019）

我が家の住人たち（妻と娘）からの引っ越し圧力が高まっている。 そもそもの始まりはこうだ。築50年を過ぎた3Kの平屋（借家）が2 度の震災を経て、なかなかに傾いてきている。玄関の引き戸の建 て付けが悪くて開けづらい、子どもでは絶対に開けられない。本棚 を置いている北側の4畳半が気分が悪くなるくらい傾いている。窓 のサッシを閉めても隙間が空いている、だから真冬の外にいるの と同じだ。通っている保育園の同級生のほとんどが、次々とA小学 校の校区に引っ越ししていた、だから私たちも引っ越そう。嗚呼、 引っ越し理由の正体があらわれた。こっちはこっちで、A小校区は 家賃が高いから無理。引き戸はコツがわかれば大丈夫。本は整理 して減らします。寒いのは我慢しよう。サザエさんもまる子も平屋に 住んでいる･･･と、のらりくらりとかわしている。
　

1974年 兵庫県加古川市生まれ
＜個展＞
1999年 「共鳴する箱」 エル･パーク仙台展示ギャラリー
2000年 「考えない練習」 エル･パーク仙台展示ギャラリー
2002年 「穴が見つかる」 art space 宙
2003年 「贅沢な使い方」 art space 宙「共鳴する箱」エル･パーク仙台展示ギャラリー
2004年 「境界を踏む」 re:bridge edit
2005年 「家の方へ」 art space 宙
2006年 「仕掛けを考える」 art space 宙「共鳴する箱」エル･パーク仙台展示ギャラリー
2007年 「downhill」 art space 宙
2009年 「parallels」 art space 宙
2011年 「続 家の方へ」 SARP
2012年 「slide」 SARP「downhill」 SARP
2013年 「slide 2」 SARP
2014年 「スラローム 八木山」 TURN AROUND