1. HOME
  2. 展示
  3. スペースA
  4. 2025.10.28~11.2【仙台写真月間 2025】中村 千鶴子「断崖に響く」

2025.10.28~11.2【仙台写真月間 2025】中村 千鶴子「断崖に響く」

神輿は家々もなければ迎える人々もいない道を進んで行く。
かつてここには漁村の町並みが広がっていた。
「悲しいときこそ祭りは必要なんです」
「小さい祭りだけれど」
その糸が途切れぬよう、そしてどこまでも続くようにと願いを込める。
ここは北上山系のなだらかな起伏が、急激にその傾斜を変えて太平洋に落ちるところ。
200mもの断崖はその険しさと美しさで人々を魅了する。
一方で、交通の難所として人々の前に立ちはだかってきた。
1981年、岩手県田野畑村の明戸地区は、原子力発電所建設の候補地として取り上げられた。この地域の女性達は「いくら交付金をもらっても、美しい故郷を捨てたくない」と原発建設に反対した。その運動が奏功し、岩手県に原発が建設されることはなかった。
2011年3月11日、東日本大震災。田野畑村の沿岸部は大津波により壊滅的な被害を受けた。

アーティストトーク
11月1日(土) 18:00 – 19:30
中村千鶴子&沼田つよし (聞き手: 城田清弘)
開始時間になりましたら会場にお集まりください(参加無料・予約不要)。

中村 千鶴子 Nakamura Chizuko
岩手県久慈市生まれ、北海道大学卒業、岩手県公立学校勤務
1993~1996 モスクワ日本人学校派遣

2020 東京綜合写真専門学校卒業
2023 写真集「断崖に響く」蒼穹舎
第三回ふげん社写真賞準グランプリ受賞
個展
2021 「潮鳴りは空に響もす」MUSÉE F(東京)
2022 「断崖に響く」アイデムフォトギャラリー「シリウス」(東京)
2023 「断崖に響く」ニコンサロン(東京)
「冬のスケッチ」エプサイトギャラリー(東京)
2024 「冬のスケッチ」コミュニケーションギャラリーふげん社(東京)

| スペースA