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2024.10.22〜10.27【仙台写真月間 2024】工藤 寛之「どこにも行けないどこか〜続・後方残置」

工藤 寛之「どこにも行けないどこか〜続・後方残置」
2024.10.22〜10.27
11時~19時(最終日17時)

大津波が押し寄せたあの日、私は壊れた。
薄暗い家の中からどこにも行けない私を置いて、被災地の風景は加速度的な変化を遂げた。窓ので開かれてきた復興という名の華やかなイベント。そこでは強くしなやかに立ち上がった人々が美しい物語を紡いできた。だが、そこに加われなかった私に果たして、許される居場所はあるのだろうか。傷跡を隠し、痛みに黙し、ゆがんだ笑顔を振りまいて今日を生きる。災害が繰り返される時代にあって、もしかしたら同じような経験に傷む人がどこかにいるかもしれない。一つとして同じ傷はなく、痛みもまたその人の感性による。決して相対化され得ない生命のはたらきを、私は大切にしたい。内と外、わたしとあなた。二つの風景を交えた先に、穏やかな光を見つけたい。

アーティストトーク
10月26日[土] 18:00 – 19:30
髙橋 親夫 × 伊東 卓 × 工藤 寛之
開始時間になりましたら会場にお集まりください(参加無料・予約不要)。

工藤 寛之 Kudo Hiroyuki

1975 横浜市磯子区生まれ

法政大学文学部哲学科、京都芸術大学芸術学部美術科写真コー ス卒業
1999年から仙台市在住
個展
2022 「後方残置」SARP
2023 「3.10.11〜二つの災をわたる」SARP
「不連続をたどる」SARP
2024 「ここにあった風景、ここにある風景」せんだい3.11メモリアル交流館
グループ展・企画展など
2016 「定めた点から観て測る」せんだいメディアテーク
2021 「星空と路」せんだいメディアテーク
2022 「せんだい21 アンデパンダン展2022」中本誠司現代美術館
2023 「せんだい21 アンデパンダン展2023」ギャラリーエチゴ

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