佐々木 健 展-PAINTING・不定住と分裂 II-
ブラダ OOS 145×145cm
ターポリンにアクリル 、水性ウレタン 2017
漸次的灰 MB 162×162cm
ターポリンにアクリル 、水性ウレタン 2016
「絵画の仕事、ニューシリーズについての覚書」
● 絵を描こうという時、絵画を描くことと見ることを合わせ持つ触媒としての、作者の関数的経験は、
名指しできないタイムラグの中で、濃度として感知できるだろう。その感覚が、描く者と見る者を
共に分裂させる。
● 分裂は、身体が自然であることとして要請される。そしてコントロールできないことの当然さを
無理なく抱えるための、ペインティングという仕事。
● 絵画が、現実の中に多様に見え隠れする意味と、いつかどこかで拮抗する可能性を想像し、描くことなのか、
いかなる行為なのか、はたまたいかなる観測なのか、模索し、把握し、名指しすることを試し続ける。
● おかっぱ・イモリ・落下運動は、作者の時間軸に関係する。サステナブルな可制御性を持ち込むための
プラットフォーム。
● 地と図を一挙に運転する。
プロフィール(作者HP)